海外旅行、「水」には細心の注意を。
夏のヨーロッパなどのように、40度を超すような炎天下の地域を旅する場合など、水分の補給を欠いた際は熱中症や頭痛、意識障害などを起こす危険性すらありますので、旅行中に安定的に一定量の水分を補給していくことは、極めて大切です。
もっとも、暑い時期や地域への旅行でなくとも、旅行中はどうしても摂取水分量が不足気味となることから、意識して定期的に水分補給を行うようにする必要があります。
とりわけ高齢者の方は、旅行先に限らず、日常生活においても、一般に水を飲む量が少なくなることから、慢性的に脱水症状を呈している場合が多いと言われています。
運動量が多くなる旅先においては、水をとらないままにまかせておくと、下手をすると脱水症状を起こし、血液の濃度があがるため、心臓や脳などに持病がある場合にはとりわけ発症リスクを高めることになりますので、こまめな水分補給が必要です。
また、水分だけでよいわけではなく、一定の塩分摂取も必要になります。
水と塩分の両方をとるために最適な方法としては、ゲータレードやポカリスエットなどのスポーツドリンク粉末を、規定よりやや量を少なめにミネラルウォーターに溶かし、それをボトルに常備し時々飲むようにするのがよいでしょう。
のどが乾くまでは飲まないというのではなく、のどの渇きをさほど感じていなくても、1日に2リットル程度、コップに換算して十数杯程度を、時間を分けてこまめに飲むようにしましょう。
また食事の際にも、意識的に、水を飲むようにすることが良いです。
「水を飲むと胃液が薄まる」ということがよく言われますが、旅先ではただでさえ水分は不足気味となりますし、水をとることによって、栄養分の吸収や不要物の排泄を助ける面もあります。
そのため、旅先の食事時においては、むしろ積極的に水分を取るようにしたいものです。
さて、旅先で水を飲むときにひとつ注意するべきことは、ご承知のとおり、なんといっても「水の安全性」です。
基本的にはホテルにおいてすら、水道水は飲まないようにするくらいで良いでしょう。
旅先においては、「ミネラルウオーター・オンリー」が基本となるべきです。
特に旅行先がインドや中国、東南アジアなどの地域である場合は、水に対して神経質になりすぎるということはありません。
「ミネラルウォーター」とボトルにラベルで書いてあっても、水道水を混ぜて売ることが日常的な地域もあるようです。
同様に、氷や屋台の料理で出される汁物などはもちろん、たとえ一般家庭におよばれした場合などであっても、そこでどういう水を使っているかということが、こちらとしてはわかりません。
あとでお腹をこわしたりすることもありますので、「封をきっていない、信用できる先のミネラルウォーター以外の水には、手をださない」くらいの姿勢で、むしろちょうどよいと言えるでしょう。
しかしながら、それだけ気をつけていたとしても、腹痛や下痢を起こすことは十分に考えられます。街中に自分で見つけたお店で食事をした場合など、完全に防ぎきるのは残念ながら、なかなか難しいものです。
日本から、下痢止めや腹痛対策の薬など、余裕をみた分量を、忘れずに持っていきましょう。薬などは必要なときに現地で買えばいいといっても、その現地の薬がアナタにあうかどうかは、はっきりいって運まかせになりますからね。
特にまだ現地に慣れてない、旅の初めにおいて、体調を崩してしまっては、せっかくの旅行も台無しです。口に入るものについては水を筆頭にすべて、多少用心し過ぎるぐらいでちょうどよいものと、心得ておきましょう。
ただし上で述べた通り、だからといって水分を取らないほうがいい、という結論にはなりません。
必要な量の水分は、旅行中においてはやはりきちんと摂るべきですので、水の安全性については気を配りつつも、水分の補給を念頭に置いておく、ということで全体をご理解ください。
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