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海外旅行、街中で「強盗」に遭遇したら。


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海外旅行中に最も心配される最大のトラブルが、観光客を狙った「スリ」や「置き引き」、そして直接的にあなたの体に危害が加わる可能性がある 「ひったくり」や「強盗」です。

海外旅行する国・地域によっては、これらの事態に遭わないほうがむしろ不思議と言えるようなところすら、世界にはごく普通にあります。


とりわけ犯罪慣れ?していない日本人旅行者は、ナイフや拳銃を突き付けられたとき、現実には頭の中が真っ白になってしまい、冷静な判断力を欠きがちになります。

ある意味、そういう時が「最も危険な瞬間」でもあるのです。


たとえば、日中の都市部を散策しているときでも、歩く道をたった一区域、間違えただけで、地元の人すら近寄らないような、薄暗くて危険な区域に迷い込んで入ってしまった。

そうなると、やはり強盗やひったくりなどの犯罪に遭遇する危険が、グンと高まることになります。


ツアーにおいては、仮に自由行動の時であっても、危ない区域、近づかないほうがよい場所、出歩くべきでない時間帯などに関するアナウンスが、添乗員やツアーガイドを通じてきちんと念押しされるはずですので、その指示に従っている限りは、そう心配する必要は無いでしょう。

しかし、個人旅行などの場合は旅行先にもよりますが、多少なりとも治安の心配がある場合は、事前にホテルのフロントや現地の警察などに尋ね、地元の情報を仕入れるようにしておくようにするくらいの用心深さは、持っておきたいものです。

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それだけ気をつけていながらも、万一拳銃強盗などにあってしまった場合、どうするか。

これはもう、仕方がありません。

相手を刺激しないように注意しながら、その要求に素直に従うよりほかないでしょう。


よく、このようなケースに備えて、わずかばかりのお金を入れた財布を別に持って歩き、強盗に遭遇したときにはそちらを渡すようになどという防御策?を耳にしますが、これは危険です。


あまりに入っている金額が少ない財布を渡して、うっかり強盗の怒りをかってしまった場合など、腹いせに刺されたり、あるいは撃たれたりする危険性を、否定できません。


外出するときは、いざという時に備え体の2箇所くらいに分散して持つくらいの備えはしておくにせよ、ある程度まともな金額が入った財布を普通に持っているほうが、強盗にあってしまった時は安全性の観点からはむしろベター…とすら言えるでしょう。

彼らの目的は、あくまで金品にあるわけですから、相手を刺激せずに渡すべきもの渡せば、普通はそれで話は終わるはずだからです。


仮に、お金やクレジットカード全部とられたとしても、命までとられなければ、これは不幸中の幸いであった、と考えるべきです。

もちろん、こういったときに、被害金額を取り戻すために、「海外旅行傷害保険」などに旅行出発前にきちっと加入しておくことこそが、真に大事なことだと言えるでしょう。


強盗や盗難にあった場合は、現地の警察に連絡し、「盗難証明書」を入手すること、そして、保険会社にもその旨の連絡をただちに入れることです。

クレジットカードをとられた場合は、すぐにカード会社に連絡し、カードの機能を即刻停止してもらうこと。

パスポートを捕られてしまった場合は、通常は再発行の日数の余裕もないでしょうから、現地の日本大使館・領事館に行き、「帰国のための渡航書」を発給してもらいます。


むろん、強盗などに遭遇する可能性を極力減らすためにも、そもそも<巻き込まれやすい環境に近づかない、あるいはそういう状況を作らないようにする、自分なりの「自衛する意識」をもつことが大切です。


たとえば、なれなれしく声をかけてくる相手に意気投合し、食事を共にしたときに睡眠薬を入れられ、金品を抜かれる「睡眠薬強盗」のケース。

また、歩道を歩いているときに車道寄りを歩いていたために、後ろから来たオートバイに引っ張られ、ハンドバックをひったくられるケース。

人気の少ない夜道を出歩いているときの強盗との遭遇、同じく夜間ATMの利用時に男に後をつけられ、出金後すぐに、ホールドアップをくらったケース。


これらはいずれも、知らない相手に不用意に近づかない、車道寄りは歩かない、夜はATMを利用しない、など自らが気をつけることで、相当程度その発生リスクを減らすことができるはずなのです。


国によっては、警官やホテルのスタッフにまで警戒を怠らないようにする必要すらあるにもかかわらず、そのような地域ですら、あまりにも無防備な日本人旅行者が、残念ながらいまだに多すぎるくらいに多いのが現状です。


「外務省 海外安全ホームページ」には、海外旅行で日本人がどのようなかたちでトラブルに遭っているかという具体的な事例が、豊富に掲載されていますので、まずこのようなサイトを事前によく目を通し、起こり得る手口についての研究をしておくことをおすすめします。


海外旅行先では、開放感にひたるあまりの軽率な行動をとらないようにすること、それでも万一強盗などに出会ってしまったときは、何よりもまず「自分の命と、身の安全の確保」を最優先し、金品や貴重品などはその時点においては、スッパリとあきらめるほかありません。

そして万一のときには、帰国後に海外旅行傷害保険の請求が迅速にできるように、事前の準備をしっかりしていくことに尽きる、と言えるでしょう。


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