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見落としがちなパスポート管理のポイント。


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海外旅行の時には、俗に「命から2番目に大切」といわれる、パスポート

パスポートは海外における身分証明書であり、国籍の証明書であり、万一の時に、本人に必要な保護と援助を与えるよう、日本政府が各国の政府に対して要請している公文書でもあります。


もちろん日本への出入国には必ず必要な書類であり、パスポートがなければ、この場合はどうにもなりません。

あたりまえですが、出国の時に、もしパスポートを忘れてしまったら、出国できない、それで話はオシマイです。「コピーがあるから」とゴネても、ダメです(笑)。

ちなみに、チェックインや出国手続きを済ませた後に、パスポートをもし無くしてしまったら(!)、この場合も、飛行機に搭乗することはできません。


ま、これくらい大事なパスポートなのですが、旅行者のみなさん、ジーンズの後ろのポケットに無造作にねじ込んであったり、口が半開きのバックにポンと入れてあったりと、案外と無造作な扱いをしています。

日本のパスポートは国際的に非常に信頼性が高く、海外のブラックマーケットでも高値で取引されているため、実際のところ、日本人のパスポートの盗難事件は、海外では後を絶たないのが現状です。

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ここでは、海外旅行をとりまくパスポートについて、キモとなるTipsを、いくつかご紹介します。


・旅行前の話ですが、旅行が近づいたときにはまずパスポートがあることを確認し、安全な保管場所を一定の場所に決め、必要も無いのに外出時に持ち歩いたりしないこと。

国内だとつい気が緩みがちになるのか、外務省によれば、年間約4万7千件あるパスポートの紛失・盗難のうち、約4万件が、国内で起きているそうです。


・そして出発前は、まずは「パスポートの残存期間」をチェックすること。

国によっては、入国にあたって、3カ月から6カ月程度の残存有効期間を要求している場合があります。

ツアーに参加する場合は、旅行会社が事前に必ずチェックを入れてきますのでまず問題はないのですが、個人手配で旅行する場合には、海外に滞在中に残存有効期間が足りなくなることのないよう注意しましょう。

ちなみに、パスポートは、その残存有効期間が1年未満となったときに、更新が可能です。更新手数料は10年用が15,000円、5年用が10,000円となっています。


・海外渡航の際には、パスポートの最初のページを見開きでコピーし、パスポートの保管場所以外の荷物の中に、控えとして入れておくと良いでしょう。

自分の荷物が万一盗難に会った時を想定し、同行者や家族がいる場合には、彼らにも予備を一枚渡して、持っておいてもらうのが、安全です。

なお、このコピーを1枚、背広の内ポケットなどの取り出しやすいところに入れておくと、飛行機の中で入国カードに旅券番号書いたりするときに、手早くできて便利です。


パスポートをぞんざいに扱うのもちろん厳禁ですが、出入国の時には、さすがにある程度はとり出しやすいところに用意しておかないと、荷物を 開けて奥の方から取り出したりのドタバタになって、結構大変です。


・海外の空港では、チェックイン時にすら、預けた荷物の紛失やパスポートの盗難があり得ますので、パスポートは常に手もとに携帯し、預ける荷物の中には入れないようにしましょう。

・旅行先では、パスポート本体はホテルのセーフティーボックスなどに預け、外出時には、通常は、コピーのほうを持ち歩くようにしましょう。

警察がパスポートの提示を求めるような地域に旅行するような場合は街中においても持って歩く方がよい場合もあり得ますが、旅行者としては、外出時におけるパスポートの盗難やスリを、より恐れるべきだと思います。

・警官を装ってパスポートを提示させ、それを巧みに盗んでしまうというケースもありますので、警官を名乗っているからと言って、本物をホイホイとすぐに見せるのも、やはり無用心でしょう(警察・警官の信用度がそもそも低い、とされる国に行く場合は、なおさらです)。

たいていの場合は、パスポート情報が記載されたコピーを見せれば間に合うはずですので、提示を求められた場合はまずはコピーをみせて事情を説明してみましょう。


・しかしながら、国によっては、外国人のパスポート携帯に非常に厳しいところも、無いわけではありません。

自分が旅行する地域が外国人のパスポート携帯に厳しい国かどうか微妙である、ないし不明の場合は、旅行前に政府観光局と旅行会社の双方に、確認を取っておくのがよいでしょう。


・海外で、万一パスポートを紛失してしまった場合は、そのままでは日本に帰国できません。

ただちに現地の警察へ届け出て、「紛失・盗難証明書」を発行してもらう必要があります。

発行してもらったこの「紛失・盗難証明書」は、念のためにコピーをとっておくのがよいでしょう。

これに、紛失したパスポートの番号などを記入した「紛失届」を添えて、現地の日本大使館へ、パスポートの再発給を申請します。


海外のパスポートの再発給は、1-2週間程度かかりますので、日程上急いで帰らざるを得ないときは、日本大使館から「帰国のための渡航書」を発行してもらうことになります。

国にもよりますが、これは申請の当日から受け取れます。ただし、これは他の国に立ち寄らず、まっすぐ帰国することが条件になります。

なお、パスポート紛失時の再発行手続の詳細や必要書類などに関しては、外務省 渡航関連情報 パスポート をご確認ください。


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